林和美『写真生活手帖』 – カメラや写真の本を読んだ感想

写真生活手帖

これは写真の本。カメラの本ではなく、写真の本。カメラの詳しい技術的なことはほとんど載っていません。でも、「写真」とは、ということが優しい文体で描かれている一冊です。

写真家でギャラリーNadarの経営者でもある林和美さんが、色々なひとのうつしとった風景や出逢った写真家さんの紹介を交えながら、「写真」について語りかけてくれます。この本、写真はもちろんですが、文章も装丁も好きで、醸し出される雰囲気が心地よく、頁をめくるたびにほのかな風が吹くようです。

本の冒頭、「はじめに」で書かれる内容を、少しだけ。

写真を撮るに当たって、《写真ありき》で世界を見ないこと。ただ、静かな心持ちで世界を眺める。そして、「きれいだな」と思う。この「きれいだな」が先だと林さんは言います。美しい写真を撮ってやろう、と意気込んでいると、この「きれいだな」がかすんで見えなくなる。だから、まずは、この自分だけの「きれいだな」を見つけること

それからあとは、写真に収めても、文章に残しても、絵を描いても、ぼんやりと静かに噛みしめるだけでもいい。

大切なことは、「感じる」こと、その「感じ」を、見つけること。

Amaozn.co.jpで見る

0

[PR]東京6万円以下専門店【部屋まる。】